美しい琵琶湖を臨む長浜の地で、日本の美や精神にふれる茶道を始めてみませんか?初めての方、大歓迎です。

講師紹介

表千家茶道講師 松居慶浩

松居 慶浩

表千家茶道講師 同門会会員
1970年生 長浜市在住
趣味資格:スキー、登山、ダイビング、ゴルフ、野球、ワインエキスパート(ワイン検定ブロンズ講師)、Sake Diploma

本物の圧倒的な茶の湯に衝撃と感動 澤美枝先生との出会い

かねてから「道」と付くものに興味を持っていまして、30代の時にネットで調べた他流派の茶道教室を見学しましたが、 遠方で雰囲気も恐々だったので諦め、身近に相談出来る方も居なくて、茶道とは縁のないままでした。

2013年の正月、大学の新年会で地元の先輩が茶道部だったことを知り、お願いして自宅に教わりに行きました。

月1回半年程でしたが憧れの茶道にふれるのが楽しみでした。 そんな矢先ある会合で茶道を始めたと話すと、「彦根の先生に茶事に呼ばれてるんだけど一緒に来られますか?」と誘って 下さったので、お願いして訳も分からないまま伺いました。

その11月の口切茶事が長光軒・澤美枝先生との出会いでした。
本物の、圧倒的な茶の湯を目の当たりにし、衝撃と感動であっという間の四時間でした。

後日先生宅に御礼に伺い感動と喜びを伝えると、「年明けの初釜にも来る?」と声を掛けて下さいました。 

そして2014年の初釜に参加しまた感動!!直ぐ手紙を書き「弟子にして下さい」とお願いしました。

最初は「お茶を飲みに来なさい」と言われ、2月から半年間は抹茶を頂く客の作法をひたすら行っていました。9月に入りようやく点前を教えて頂けるようになり、初点前の緊張と感動は今でも記憶に残っています。

社長になり丸3年が経ち厄も明け、「きっと神様が“茶道をしてもよい”と言って下さったに違いない」と解釈し(笑)、 毎月の稽古が楽しみでした。

先生はよく「お茶は暮らし」と口にしておられました。言葉遣いや作法はもちろん、箸の正しい扱い方も茶事で知りました。 茶道は気遣いで溢れており所作には全て意味があります。

少しずつですが今まで見えなかったものが見えるようにもなります。 先生は季節感、しつらえや由来等を初心者の私にも分かりやすく説明下さるのですが、無知ゆえ会話の意味が理解できず 先生の話にただ頷くだけで、いつも陰でメモして後で復習の連続でした。

突然の別れと環境の変化

何より茶事をされるのが私にとっては幸運でした。多い時は年10回以上、時間の許す範囲で客や水屋手伝いをしていました。 口切や初釜に始まり、利休忌、朝茶、観月、天然忌、稽古納など他では味わえない貴重な経験をさせて頂けました。

当初は自分に習う資格があるのか、途中で嫌になったら…とあれこれ悩んだ事もありましたが、思い切って飛び込み、 何もわからぬ私をゼロから優しく教えて下さり、本当に良い先生や先輩方(相弟子)に巡り合え感謝しています。

その後も稽古に通い、家では本やネットで復習し、茶会や茶事に相伴し、茶事の水屋を手伝う楽しい日々が続きました。 しかし2018年2月に突然先生が体調を崩され、ご家族の看病むなしく僅か2ヶ月足らずで逝ってしまわれました。

ご自宅での葬儀でしたが庭の桜の木が満開で、花弁が時を合わせるかのように吹雪いたのが大変印象的でした。 しばらくして先生宅の茶道具の整理の手伝いに伺いましたが、4年間通った彦根の稽古場が突然無くなってしまいました。

どうにかして続けたいと思い茶道の諸先輩方に相談した所、澤先生が長年お稽古に通っておられた、京都鷹峯光悦寺の 山下昭子先生にお願いして、稽古人(弟子)にして頂ける事になりました。

取り巻く環境が一変しましたが、改めて自分の中で 茶道の大切さに気付く事となり、周囲のアドバイスもあり「講師の免状を頂けたら教室をしてみたい」との思いが固まりました。 京都では指導者の立場を意識した稽古を付けて頂けるようになり、一段と茶道が楽しくなりました。

茶道講師の資格を取得し、茶道教室をスタート

はれて2019年の9月に茶道講師の資格を頂く事が出来ましたが、教えるには茶室が必要です。どうしようか悩みましたが、 会社3階の空部屋を改修して茶室を作り、教室をするのが一番良いのではとの考えに至りました。

2020年初春から弊社社員が仕事の合間を縫って大工をし、茶室を作ってくれました。勿論蹲踞や庭はありませんが、 寸法は彦根の長光軒の松風楼写しを参考にして、炉を切り、炭を使った4畳半の京間の茶室が完成しました。 澤美枝先生の3回忌を迎えた4月に、正式に茶道教室をスタートすることと致しました。

「教えることは教わること」と言われますが、教えると教わるは180度以上違います。 教える立場として何も身についてない事を痛感し、茶道の事をゼロから、はじめから勉強し直しました。 

茶道は準備に手間が掛かり、小さい道具一つ無くても成立しません。茶会や茶事は一日だけですので何とかなっても、 一年を通じての教室では毎回テーマや趣向を考える必要があります。

今迄気楽に習い何も覚えていない自分を反省しつつ、 掛物・花・道具立て・主菓子・干菓子・水など、茶室での一期一会を楽しみながら準備をしています。

同じ流派でも先生によって教え方が少しずつ違います。当教室では私なりに学んでいる(きた)京都や彦根での世界観を 表現しながら、分かりやすく、丁寧に、でも堅苦しくなく、茶会や日常で使えるお茶を意識して指導しています。

「仕事をするようにお茶を お茶をするように仕事を」

茶道の流派は40以上あると言われています。
出会った方が皆表千家でその流派に属していますが、今は表千家で本当に 良かったと思っています。表千家は千家流の本家で組織や作法が確立されて分かりやすく、素晴らしい諸先輩方も沢山おられます。

男性に限り熱い釜の蓋を素手で取るのですが、そんな男のやせ我慢のような所作も個人的には好きです。かつては花嫁修業の一つと言われていましたが、高齢化もあり茶道人口が減少していると言われています。 堅苦しくとっつきにくいものとして捉えられていますが、入ってみると意外とそうではありません。 きっと学びや気づきがあり、学べば学ぶほど奥の深さに気付きます。

茶道の学びが尽きることはありません。 忙しい現代だからこそ一人の時間、心が無になる時間を持てれば、きっと人生が更に豊かになると思います。

私は偶然茶道に、師に出会えましたが、興味があっても何の情報も無く、出会い方が分かりませんでした。 そして出会った方が澤先生でなければ、ここまで茶道にハマってなかっただろうなとも思っています。

「人生は出会い」です。お茶も人生の出会いの一つです。そしてお茶を介しての出会いは私の財産であり宝です。 ですので滋賀に、長浜に、茶道教室がある事を皆さんに知って貰いたく、このホームページを作成しました。 これをご縁に一人でも多くの方に茶の湯に触れて頂き、一緒に楽しく学び続けられることを願っています。

<追伸>
『仕事をするようにお茶を お茶をするように仕事を』

先輩から頂いたこの言葉を大切にしています。 私自身仕事とお茶の両方でバランスが取れていると感じ、お茶は一生続けようと決めています。

昨年講師になれましたが表千家では次は教授で、それを目指すには最短で約15年は必要です。 死ぬときは教授でと思っているので、今後も仕事同様懸命に茶道に、教室での指導に取り組もうと思っています。

令和二年水無月
半白の誓い

表千家茶道講師 山田弘子

山田 弘子

表千家講師 同門会会員
1958年生 長浜市在住

働きながら茶道を続けてこられたのは「お茶が好き」だから

こんにちは、私は結婚後も働きながら子育てをする普通の女性です。

茶道へのきっかけですが、40代の頃実母が亡くなった事で心にポッカリ穴が空いたような寂しさを感じていました。心を埋める何かに打ち込みたいと思い、以前から興味があった茶道はどうかなと思って教室を探してみました。

すると南彦根のフィットウィル(カルチャーセンター)で茶道教室があるのを見付けました。仕事先が彦根で、仕事帰りにも通える夜の時間帯に教室をされていたこともあり、私一人で習いに行くことにしました。

そこで教えておられたのが澤美枝先生でして、私と先生との出会の場でした。月2~3回のお稽古がとても良い気分転換になりました。カルチャーセンターの教室は数年後に閉鎖されましたが、私は続けたいと思い澤先生のお宅、長光軒に稽古に行くことになりました。

初めて澤先生のお茶事に呼んで頂いた時は大変感動しましたし、お茶を稽古する意味の深さを知ることが出来ました。働きながら茶道を続けて来られたのは、「お茶が好き」だからだと思います。また澤先生に20年近くご指導頂けたことやお茶事の思い出は、今でも私の生涯の宝物です。

澤先生が鬼籍に入られた後は、豊郷の那須洋子先生の稽古場に通っています。那須先生は澤先生時代の相弟子ですが、長くご自身で教室をされておられる教授者です。また小原流華道の教授でもあり、茶事もされる素晴らしい先生に学んでいます。

私がお伝えしたい事は、お茶は終身学べます。私も未だ勉強の身です。松居先生から声を掛けて頂き、ここ半玄庵の茶道教室で、指導のお手伝いが出来る事に大変感謝しています。皆様にはぜひ、お茶の良さを知って頂きたいです。一緒にお茶に触れ、共に学びや気付きを感じましょう。皆様とのご縁を楽しみにしています。

お問い合わせ

Tel.0749-63-1611

090-3620-4430(松居)090-3038-8458(山田)
Mail.nagahama@nagajyu.jp